名古屋南店スタッフブログ
感動の大作
昨年も数々の本を読みましたが中でも断トツの1位は
「荒城に白百合ありて」 須賀 しのぶ著です
舞台は江戸幕末、十数年後には戊辰戦争で戦うことになる
薩摩藩士の青年と会津藩の娘との出会いから始まります
恋人同士が敵味方となるロミオとジュリエットのような甘っちょろい
話ではなく、それ以前の自分に課せられた役割を
守るが故に個人の気持ちをずっと抑えている状態。
ずっと抑えていたものが、ラスト30ページで一気に
ほとばしる。この30ページはすごい!
戊辰戦争の悲劇を描いた歴史小説にして、触れれば切れるような
恋愛小説。
私の中ではここ数年の中で1位の小説です。